すーぎののリフィル

ちょっと長めに考えて置いておくところ。

ミニマリストになりたい人生だった。

ミニマリストという生き方があります。

ミニマルとは「必要最小限」というような意味で、多くのものを持たず、自分の選んだ最小限のものに囲まれて生きる、という生き方です。

 

 

ですが今回はそれは全く関係なくて、ミニマルミュージックというジャンルの音楽の話をします。

一般に最もよく知られているミニマルミュージックは多分ラヴェルボレロです。

普通の音楽よりも少ない要素を沢山繰り返しながら少しずつ変化させてゆっくりゆっくり展開させていく音楽です。

すーぎの自身そこまでヘビーに聞いてるわけじゃないのですが、今日人力ミニマルミュージックバンド、「東京塩麹」というバンドがライブをやっていて楽しかったので紹介してみたいと思います。

 

”人力”と言ったのは、ミニマルの歴史上、テープに一定のリズムやメロディを録音して再生して、それに人間が合わせて演奏する前提の作品とかがあるからです。

テンポや強弱が機械的なので、録音や機械で演奏される音楽と相性がよく、打ち込みやDJにリズムパターンを担当させた電子音楽としては結構発展していますが、それらを8人編成のバンドで、全部人間が演奏する音楽としてやっているバンドがあるということで、楽しく聞いています。

 

劇的なコード進行があるわけでもない、歌詞の世界があるわけでもない、メロディックな聞かせどころやソロがあるわけでもない。

人によっては地味ーな退屈な音楽としか思えないと思いますが、なんか好きなんですよね。

 

今ある(繰り返されている)ものを聞いて、「次にどんなものが来るのかな~」って待ってるときが楽しいんです。多分。

「今少しだけ変わった!?」っていう感覚が、音楽が続く限り連続して押し寄せてくる、ともいえるかもしれません。

 

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今日のライブでも演奏されていた『TECHNIQUE』を聞きながらどんな聞き方してるか言うので、面白そうと思うかキモいと思うか試してみてください。

 

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最初のハイハットから参りましょうか。

まずこれがどういう小節区切りでどういうリズム区切りなのかを考えてる間に全く同じフレーズが4回繰り返されて、同じリズムの中にスネアやカウベルが入ります。変化1つめ。

ジャンベ(民族打楽器)がフィルを入れるとベースが参加します。

どうでしょうか、ハイハットだけのときに聞いてたリズムとベースのリズム、マッチしてたでしょうか。ベースが入ったことで、ハイハットのときに認識してたリズムがまたわからなくなったのではないのでしょうか。

ベースは一生同じ音弾いてるのかと思いきや時たま下がります。次はいつ下がるでしょう。

ジャンベがフィルを入れると、何も入ってきません。なんやねん。

次にジャンベがフィルを入れると、エロいギターが入ってきます。ごく短いエロいフレーズを数回繰り返していきます。(音色やリズムがかなり異なるパートです。これ、ミニマルミュージックの中ではかなり劇的な変化の部類です。)

ギターが入ってくると同時にハイハットいなくなってました。気づかなかった。いつの間にかすーぎのの中でリズムの要(かなめ)がベースに移っていたんですね。どうですか?面白いでしょう。(気持ち悪いでしょうともいう)

意味わからんバスドラ入ってきましたね。お前そこで何してんの?

シンセ!(ほぼ)同じ音・同じリズムの組み合わせでできたメロディが2回、等速→スピード半分で一生繰り返されます。たぶんこれがこの曲のメインテーマ(サビ)だと思います(ここまでで動画の半分(これがミニマルミュージックよ))。(なおメインのリズムはハイハットだと思います、多分(よかったらみなさんが聞いていてどの辺りでハイハットのリズムが耳に馴染んだか意識してみてくださいね(もう一度最初に戻ってハイハットだけのときがどう聞こえるか聞いてみるのも面白いですよ(いい笑顔))))

 

…ここから先は比較的早くて劇的な展開をするので耳も筆も追いつかないので、後はみなさん各自でお願いします。

 

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いかがでしたか?

一通り聞きながら列挙してみましたが、よくわかりませんでしたね!

こんな音楽もあるなんて、世界は広いんですね。

 

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こんな音楽もあるようです↓

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これはミニマルミュージックの巨匠、ライヒの代表作です。

さっきの曲でちょろっと言った(、みなさんが感じてくれたかもよくわからない、)「ベースが入ったらハイハットのリズムの聞こえ方が変わった」という感覚を機械的に強制的に連続的に一生体験させてくれる気持ち悪い曲です。

 

一応説明すると、二人が弾いているメロディは全く同じもので、9分くらいまでまったく変化していません。

二人が同じメロディを同じタイミングで弾けばもちろん普通に一つのメロディに聞こえるのですが、この曲はそこから片方が少しだけ(本当に少しだけ)テンポを早めます。

そうすると音同士のタイミングや高さが常に変わり続けることになり、同じメロディが繰り返されているはずが全く違うメロディが生まれ続けているように聞こえる、という恐ろしい作品です。

 

試み、手法、現象はとても面白いと思うのですが、聞こえてくるものを音楽として捉えられず、音楽作品としてはちょっと苦手です。(そういうこともある)

 

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少しでも面白いと思ったらコメント好評価お願いします!

 

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おととい炭酸水で割るだけのレモンサワーのもとを買って飲んでみたのですが、レモンサワーはおつまみがないとおいしく飲み続けられないんだな、という事がわかりました。

ジンソーダとかカンパリソーダは何も食べなくてもそのままぼーっと飲めるんだけどなー。