すーぎののリフィル

ちょっと長めに考えて置いておくところ。

さそり座の女

イヤホンの電池が切れてしまいました。

移動中にほぼずっとなんらかの音楽を聞いている私にとって、これはかなりきつい時間です。

イヤホン自体を忘れてしまったときもそうですが、周りの音が否応なく聞こえてくるし、iPhoneのイヤホンを使っている人の音漏れも聞こえてくるし、せっかく音楽がないからとその間に考える題材も特に持ち合わせていないし、とにかく非常に味気なく、気が滅入ります。

そもそもイヤホンをしていない人々はテンポもシンコペーションもコードも音色(おんしょく)もない移動時間にどうテンションを保っているのでしょう。

不思議でしょうがありません。

 

さらっとイヤホンの電池が切れてしまいました、と書き始めましたが、「イヤホンの電池」という概念、なかなかにもやっとします。

今私はイヤホンをつけているのです。忘れてきたわけでも断線したわけでもありません。

それなのに、耳にはめているのに、何も聞こえないのです。

信じられません。

 

イヤホンのスイッチを押すと妙に抑揚のある喋り方で

power on  

battery level low

bluetooth connected

recharge headset

とだけ言います。

うるさい!!!イヤホンに電池などない!!!!!音を出せ音を!!!!!!!!!と叫びたくなります。

 

もちろん、端末と繋がるコードがないことや、外したとき首からさげられる形状はとても快適なのですが、

誤算だったのは、充電コードに繋ぐと充電しかできない(接続が切れて音が出なくなる)仕様だったことです。

普通は「いや充電しながら音楽聞ける必要なくね?」となるところなんでしょう。

きっとSONYの会議でも「電源とつながったマイクロUSBを左の鎖骨あたりに挿してる状態のbluetoothイヤホンでわざわざ音楽聞く人なんていなくね?」という結論だったのでしょう。

いいえ私は夜寝るときにイヤホンを使いたい人なのです。某羽の人だったり某稲の人だったり某猪の人だったりまぁそれはいいんですけどとにかくイヤホンを使いながら寝たい人なんです。

 

そうすると問題が発生します。

SONYの想定としてはもちろん夜寝ている間に充電して日中に数時間音楽を楽しむということなのでしょうが、

私のように朝夕の通勤で片道1時間半、そして夜寝るときにも使う、という使い方をすると、すなわち充電するタイミングがないということになってしまうわけです。

職場で充電するわけにはいかないので、帰ってから寝るまでという短い時間しかしっかり充電するタイミングがありません。

 

まぁ大体は、寝る前にイヤホンをして、眠くなってきたらキリのいいところでイヤホンを外して、充電コードを挿してさぁ寝るぞと寝るんですが、

もしイヤホンをしたまま熟睡してあまつリピート再生になってたりなんかしたら……もう大変です。

まぁ、つまり、今です。

 

 

こうして音の出ないイヤホンを耳にはめたままイヤホンの電池について考えていると、「電池がいらないイヤホン」が夢のような機械に思えてくるから不思議です。

電池がない!充電もいらない!電池残量もない!最高じゃないですか!!?

 

というわけで、 近いうち夜に使う用(と万一出先で電池切れたとき用)に電池がいらないイヤホンを買おうかなと思っています。

いやしかし電池がなくても動くなんてすごい技術だ…きっと高いんだろうな……。…はい、黙ります。