すーぎののリフィル

ちょっと長めに考えて置いておくところ。

我想学中文

无理

 

しばらく前に中国発のアニメ映画、『羅小黒戦記』を見ました。でそれがめっちゃよくて、今に至ってもTwitterでファンアートとか考察とか妄想とか摂取してる毎日です。

全体を通してかわいいタッチなんですが中国の自然や町並み、バトル、子供の成長を細やかに描いていて、とても好感が持てます。

さらに公式がキャラの周辺情報とか設定とかアートワークをガンガン出すのでWeiboまでチェックしているような勤勉なオタクたちはたいそう忙しくしており、彼らが毎日悲鳴を上げたり新たな気づきや萌えのきっかけを発信したり二次創作を生み出したりしているので、それをつまんではおいしいおいしいと言っています。怠惰なオタクです。

 

いやー、やはり男の子の成長はいい…。男の子とその親にあたる存在の距離感は言うべきにもあらず、男の子が成長するにあたって拠り所としている価値観と自分の感覚の間で揺れ動いたり、信じたいものを信じようとし続けたりまた信じるのをやめたりするのもいとをかし。

 という感じのアニメでした。小黒かわいいよ小黒。

 

子どもの成長物でいうと、バケモノの子も好きだし、おおかみこどもの雨と雪も好きです。

未来のミライは予告編でさすがにショタコン趣味がアクセル全開しすぎてて見てません。

 

成長物の醍醐味は「子どもが親(的存在)を認めた瞬間」の描写だと思うんですが、羅小黒戦記においてはそれがゆるゆるとゆるゆると、基本素直じゃないままに少しずつ素直になっていって、そしてあるシーンで閾値を越えてぶわっとあふれ出してぶわっと風が吹いて……最高of最高でした。

 

バケモノの子とおおかみこどもの雨と雪は、良くも悪くも親の知らない間に子どもが成長しており、親が奮闘してる間に気がついたら親の手を離れて歩き出している、というところを描いているので、親を認める部分は単に物語の展開上必要な通過点であって山場ではないんですよね〜。おおかみこどもはそもそも反発してないし、バケモノの子も物語の半分行かないくらいで一旦とはいえ親的存在を認めています。

その後が本題なんですよね。成長して自分の価値観を持って、じゃあどう生きていくのか、という所。

バケモノの子では親的存在もガキみたいな人で、二人が一緒にあるいは別々に成長していく話ですが、お互いに認めあった直後に描かれる、二人一緒に同じ場所で切磋琢磨して時間が流れる描写は胸熱でかなり好きです。

 

羅小黒戦記は一人立ちするところまでは行きません。あれは拠り所とする価値観を自らの曇りなきまなこで見定め決める話ですので。(そもそも小黒が一人立ちしている話が先にあっての前日譚という位置づけなので当たり前なんですが)

 

自らの信じるものに従って突き進む若い人の物語もよいですが、たまにはこういう、主人公がどこに行ったらいいか全然わかってないような、それを周りが見守って導いていくようなそういう話もいいですよね。

その子の右往左往具合翻弄され具合によってはハラハラしたりかわいそうになってしまって見ていられないのですが、親的存在の導き方・価値観、その揺るぎなさによっては喜んで見ていられるものになるので個人的にはそのバランスはとっても大事です。

主人公の翻弄され具合もヤバいし親的存在のヤバさ加減もヤバい物語であるところのモブサイコはどうして見れる物語として成立してるんだろう??謎だ。

 

閑話休題

小黒は、小さい子ども特有の素直さと素直じゃなさを発揮しながら、自らの価値観と自らの曇りなきまなこで見定めた世界とのすり合わせをたくさんします。そして見ている人はそれらを追体験してつらくなったり感動したり小黒の決断にもどかしくなったり納得したりします。はーよい。

子どもの自分と世界とのすり合わせを私が追体験できるのはもはやフィクションの中だけなんじゃ〜〜つらい~~尊い〜〜

そして洛竹は救われてくれ〜〜(唐突)でも花屋の人とくっついてほしいとまでは思わないんじゃ〜〜〜〜(勝手)

 

==

skyでお友達になった人の中に中国(台湾だったかな…)の人がいて、Tingというその人に「羅小黒戦記知ってる??」って聞いてみたら、「聞いたことある」くらいの感じでした。残念。

 

でもその話から一週間も経たないうちに見てくれてたんですよ!!!!!

ゲーム内の置き手紙で「youtubeの方見たよ。ビジューかわいい」という旨のメッセージを残してくれてて、L O V E ...って感じでした。

同じく置き手紙で「見てくれて嬉しい」って言っておきました。

(ちなみにビジューはこんなのです)

 

さらにさらにおとといくらいに会いに来てくれて「映画も見たよ」って!!!!!!!!!!!!S U K I!!!!!!!!

英語じゃ語彙がない上にそもそも感情があふれているので「happy」とか「I love you」とかしか言えませんでした。

「どうだった?」とか「あそこいいよね」とか一切なく好き好き言ってるすーぎのに最終的に「いいから笑」みたいになってましたTing。

あまりに言葉が出なすぎて、Tingに羅小黒戦記の話を振ったとき「羅小黒戦記の周りのあれこれを漁るために中国語勉強したいんだ〜」とか言ったけどそれより英語の語彙と表現を増やしたほうがいいんじゃないか……??と思いました。

 

Ting、同じ部屋にいると毎回「Sugino~」って挨拶してくれるし私としゃべる時は基本英語なのにたまに日本語も使ってくれるし私が「ロウソク足りない〜」って言ってたらロウソク集め手伝ってくれたり会うたび「目標まであと何本?」て気にかけてくれたし集めたい期間が終わった後ありがとうって言ったら「特別なことは何もしてないよ」って……!!SWEET…!!LOVE…!!

Tingと知り合うきっかけになったJennyもラブリーな人だし、いい人の友だちはやっぱりいい人なんだな〜ってなりました。

 

左がJenny、右がTing

f:id:ssigonigonigon:20210130011500p:plain

 

f:id:ssigonigonigon:20210130011545p:plain

 


f:id:ssigonigonigon:20210130023239j:image

 

Tingのおすすめ作品も聞いたからいつか中国語がちょっとわかるようになったら挑戦してみたいね。

原作は252話からなる小説、bilibiliでアニメが配信中とな…履修できるのいつになるんや……??_;:(´ཀ`」 ∠):;_

 

中国語、ネットの情報をコピペしまくって単語帳を作ったからちまちま覚えていきたいです。

昨日今日の収穫は、「帯」という漢字は中国語では「持つ」という意味があり、dàiと読むので、

『お母さんの「宿題持った?」という質問に対して「die了!」と答えることで「持った!」に見せかけて「死んだ!」と答えている』というシーンの面白さが理解できたことです。

 

今のところネットでいくつか講座っぽい記事を見たりする程度で、全然深く勉強するアレじゃないのだけれど、日本語と比べたときの面白さとか見つけられたらなんしツイートしていきたいです。楽しみ。

 

 

羅小黒戦記はいいぞ。

 

www.youtube.com