釣りは友を呼ぶ(?)
お久しぶりです。すっかり春ですね。
フォローしている中にもこの春から大学生!とか、この春から高校生!とか、そういった若々しい近況が見られて、おじさんはとてもホクホクしているところです。
高校、大学進学での新生活にあたって「友達を作れ」「したい勉強は全部しろ」、「ただし授業中の落書きはしろ」「飲み会は出ろ」という記事を書きました。
ちなみに友達を作る秘訣は『友達は”作る”ものであって”できるのを待つ”ものではない』と強く強く認識することです。最近やっと気づき始めました。
私は友だちになってくれる人が現れてくれるのを待つタイプなのですが、次朗くんていう友達の友達の作り方見てると本当に『友達は作るもの』だと実感します。
私は幸いにして受け身な姿勢でも大切なお友達が何人かいてくれていますが、その比じゃないんですよ。友達の数と人間関係の広がりと経験値の得られ方が。
友達作る関連で思い出深いのは大学の1年のとき。
コミュ力おばけみたいなひとに話しかけられたとき、なんか乗せられるままにプリントに落書きしまくってみんなでキョロちゃんを書くくだりで優勝してしまった結果、卒業まで「チョコボ」と呼ばれることになりました。なんでやねん。
元気かなぁあの人。名前は上も下も全く覚えていないけれどファーファっていう柔軟剤のクマが好きだったことは覚えてる。どうでもいいことしか覚えられない病気なのかもしれない。
噂に聞けばあの人は色んな学科色んな学年に友達がいすぎて若干引いてる人もいたとか……。私はそれを実感できるほど大学に友達いなかったから「なんでそんなレベルの人なのに私と仲良くしてくれるんだ…」くらいにしか思っていなかったけれど、相手がどんな人かとかは極論あの人にとっては関係なくて、いつもどおり友達作って友達になった人と当たり前に仲良くしてただけだったんだろうな。
そんなあの人のことだから情報収集も助言収集もうまいことやって学業以外のことにたいそう精を出しつつちゃんと先生になったんだろうなぁ。
懐かしいなぁ。
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でもそういう「話しかける能力」ってどうやって身につけるんですかねぇ。
私自身はこのブログでもたびたび話題に上げるように自分から話しかけること、自分からLINEを送ること、自分から遊びに誘うことが本当に本当に苦手で、連絡をくれる人、不意に遊びに誘ってくれる人はありがたいなぁと思っています。
個人的にはなんの用もないのに人に連絡をとってみるとか、何のゆかりもない、ただ隣に座ったというだけの人に話しかけてみるとか本当に勇気が必要で、居酒屋のカウンターでお酒を飲んでるときに近くに座った人が盛り上がってたりしたらワンチャン話に入れるかな……くらいのものでございまして。
勇気も何もなく「当たり前に話しかけてるだけだよ?」みたいな人の感覚参考にしたいからそういうタイプの方は是非にどういう動機(意識付け)で人とお話してるのか教えて下さい。
最近トークを磨く職業をふと考えてみたときに芸人とホストと営業の人が思い浮かんだんですけど、この中だと営業はちょっと特殊ですよね。情報という手札を相手の反応に合わせてタイミングよく切る仕事ですからね。
そういう”戦い”のフェーズに入る前、雰囲気作りの段階では芸人とホストと変わらないようないわゆる『雑談力』が問われている側面もありそうですね。
雑談力とはなにか、それだけでもとても難しい問題なんですけどね。ひな壇芸人にしたら一生をかけてやってることだし。
でもたぶんエッセンスは簡単で、「相手の話に合わせること」をお互いにやるというだけなんですよ。
芸人的な内容でいくと、
「ボケたから突っ込んでほしいな~」
「あ、この人ボケたな。突っ込んどいてやるか」
「あ~スルーされたらスベるとこだったけど突っ込んでくれた~よかった~(好感度1ポイントUP)」
みたいなやり取りを一生やるわけです。
営業的な内容でいくと、
「大事な商談だから身なりもきちんとしていこ~」
「あ、そのベルト、エルメスですか、いいですね」
「そんなところまで見てくれるの!?好き!(一目置き度1ポイントUP)」
みたいなやり取りを一生やるわけです。
ホストは知りません。
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そういえば最近ツイッターで
好きなラーメンで好きな人的な意味での性癖が分かるという話題において「俺は博多っ子だから豚骨以外をラーメンと定義してないしその例は当たらないと思う」的なことを言ったら「そういうとこやぞ」的な反応をされてしまった
というツイートを見かけたときにも近いことを思いましたね。
まず一番最初に言いたいのは、この話を振った人がどういう気持でこの話を振ったのか、それはね、おそらくですけど、「話に参加してる人の性癖を知りたい」という理由じゃないと思うんです。
もっと言えば「例外いる!?いるなら名乗り出てみて!?」という気持ちでもなかったと思うしまして「ラーメンと定義されうる唯一のだし」の議論がしたかったわけでもないと思うんですよ。
多分ですけど、
この人がしたかったのは、
「あ~やっぱり豚骨好きの人はそういうとこあるよね~!」
「いや私も豚骨好きだけどそれはわからないぞ!?」
「え、醤油好きの人いる?これどう思う?」みたいな、
『特定の話題におけるそれぞれの好みと、全く関係ない話題における好みの共通点について話すこと』だったと思うわけです。
もっといえば、『あるいはそれらを結びつけることのバカバカしさを共有認識とした上であえてそれについて盛り上がれる関係(時間)であることを確認すること』だったと思うわけです。
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この記事で言う「ボケ」「おしゃれ」「ラーメンと性癖に関する話題」は、私は『フック』のようなものと認識していて、ある程度狙って”とっかかり”として想定した上で”引っ掛けに来て~”って、提供されるものだと思っています。
天気や流行りのアーティストのような、誰にでも引っ掛けられるオナモミみたいなフックもあれば、
”タクシー数”とか”4一銀”みたいな、わかる人にしかわからないけど分かる人は反応せざるを得ない自動釣り上げ装置クソデカフックみたいなものもあるわけです。
引っ掛けやすいフックを出すのは出す側の技量、
気づくのか、気づかないのか。気づいたならどんな引っ掛け方をするのか、それは引っ掛ける側の技量。
フックの出し合い、引っ掛け合いが、どんな種類の会話にも言えるエッセンス的な部分だと信じています。
相手がフックを出してるのに全然違うところにフックを出しに行ったら怪我をしてしまいます、お互いに。
しっかり相手のフックを見極めて紐かけて、そこを手がかり足がかりに話を進めていきたいものですね。目指せ芸人。大変だけどね……
「今日幸楽はいいんですか?」
「角野卓造じゃね―よ!」
みたいに全部の会話がそういうマジックテープ的超強力自動引っ掛け祭りだったらいいのにね。
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枠しながら書いてたら全然収集つかなくなっちゃった。
最後に、サビキ釣りみたいにフックがハチャメチャにあるのにいくら食いついても全然釣り上げてもらえない漫才を教えてもらえたから紹介して終わりにします。
『本題とは違うところが気になっちゃう話』
— 爆笑漫才動画【厳選】 (@gekiomo_gaijin_) 2017年9月14日
ダブルブッキング #漫才 pic.twitter.com/aZEadG9UnO
「新学年の思い出」
「トーク力」
お題くれたルイちゃん、ワタリくん、ありがとう!!!
香蘭ちゃんもありがとう!
来週はお化粧の話です、たぶん。
もしかしたら次回も枠しながら書きます。
そうなったら、もしよかったら遊びに来てやってくださいな。